「ホームページを作ったのにアクセスが増えない…」そんなお悩みをお持ちの中小企業経営者の方へ。
本記事では、ホームページの集客方法を 「すぐ実践できるもの12個」 に絞って解説します。またその中でも2025年、特におすすめの集客方法をご紹介します。
貴社のターゲットに合わせた効果的な集客方法が見つかると思いますので、ぜひご参考ください。
なぜホームページにアクセスが集まらないのか?
まずはホームページを作ったのに、アクセスが集まらない理由について整理しておきましょう。
「作れば来る」は間違い!集客の仕組みを理解する
ホームページを作る、リニューアルしても、基本的にアクセスが増えることはほとんどありません。実際に、制作会社に作ってもらったけど、月間のアクセス(セッション)が100以下という会社は山のように存在します。
理由としては、ホームページ単体でアクセスを集めることができるのはSEO経由のみです。しかも、5~10ページ程度のホームページを作って、SEOで検索上位表示されるのは非常に稀で、検索上位に表示するにも、被リンクは適切に獲得できているか、コーディングは適切か、ユーザーが疑問に思うコンテンツは充実しているかなど、多くの問題もあります。
それでも少数のアクセスがあるのは、業者が営業用に閲覧したり、オフラインでの営業活動からの指名検索があるためです。
基本的に、ホームページに集客するというのは、作った後に具体的な集客施策を行っていかなければいけないのです。
まずはこの仕組みを理解しておきましょう。
検索エンジン、SNS、広告…どこからの流入が必要か?
さて、ホームページにアクセスが集まらないから集客するといっても、どこからの流入が必要なのかということも考えなければいけません。
貴社のホームページの見込み顧客はどこにいるのか、対策することで、集客できるのかという視点は非常に重要です。
例えば、製造業で非常にニッチな素材を売りたいと考えた場合に、SEO対策をしたところ、検索上位に表示することができたとしても、そのキーワードを検索した人が皆無であっては、集客することが難しいでしょう。
このように、検索流入なのか、SNSからなのか、広告や比較サイトからなのかという流入経路を考えることも非常に重要です。
自社のサービスや商品を欲しいと思っている人がどこにいるのかを理解しなければ、ホームページにアクセスを集めることは難しいわけです。
ホームページのアクセスを増やす集客方法12選
それではホームページのアクセスを増やす集客方法についてどのような施策があるのかをご紹介します。見込み顧客がどこにいるのかの参考にもなると思いますので、把握しておきましょう。
検索対策
ホームページのアクセスを増やすために欠かせないのが「検索対策」です。検索対策には、大きく分けて SEO対策(自然検索)とリスティング広告(有料検索) の2つがあります。さらに、比較サイトやポータルサイトの活用、アフィリエイト、記事寄稿などを駆使することで、検索エンジン経由の流入を増やせます。自社の集客につながるキーワードの検索ボリュームがあるのかや、競合サイトの強さを鑑みた上で実行すると良いでしょう。
下記に具体的な施策の内容をご紹介します。
SEO(検索エンジン最適化)
SEO(Search Engine Optimization)は、検索エンジンで自社のホームページが上位に表示されるようにする施策です。
SEO対策のポイントは以下の3つです。
キーワード選定
- ターゲットが検索するキーワードをリサーチ(Googleキーワードプランナー、Ubersuggestなどを活用)
- 「ホームページ 集客方法」「中小企業 ホームページ アクセス増やす」など、ロングテールキーワードも狙う
コンテンツの最適化
- 記事タイトル(H1)や見出し(H2、H3)にキーワードを適切に配置
- 読みやすい文章構成(短い段落・リスト・画像を活用)
- E-E-A-T(経験・専門性・権威性・信頼性)の向上
内部対策・外部対策
- 内部リンクを設置し、回遊性を向上
- 被リンクを増やし、ドメイン評価を高める(業界サイトへの寄稿など)
リスティング広告(検索広告)
リスティング広告は、Google広告やYahoo!広告を活用し、検索結果の上部に 有料で広告を表示 する手法です。
中小企業がリスティング広告を成功させるには、以下のポイントを押さえましょう。
適切なキーワード選定
- 「ホームページ 集客」「ホームページ アクセス 増やす」など、ユーザーの意図に合うキーワードを選定
- 競争率が高い場合は、地域名を組み合わせたローカルキーワードを狙う(例:「新潟 ホームページ 集客」)
効果的な広告コピー
- クリックしたくなるタイトルと説明文を作成(例:「ホームページのアクセスを2倍にする方法を無料公開!」)
- CTA(例:「今すぐダウンロード」「無料相談はこちら」)を明確にする
ランディングページの最適化
- 広告をクリックしたユーザーが求める情報をすぐに得られるように設計
- ホワイトペーパーや無料相談など、アクションに直結するCTAを配置
比較サイト
比較サイトは、複数のサービスを一覧で比較できるサイトで、集客に大きく貢献します。
例:価格.com、食べログ、エキテン、ホームページ制作比較サイトなど
活用ポイント
- 自社の情報を登録し、強みをアピール
- 口コミを増やして信頼性を向上させる
- 競合と比較されたときに優位性を持てるポイントを強調
ポータルサイト
業界ごとの情報を集約したポータルサイトに掲載することで、見込み客の流入を増やせます。
例:ぐるなび(飲食業)、SUUMO(不動産)、リクナビ(採用)、ミツモア(BtoBサービス)など
活用ポイント
- できるだけ詳細な情報を記載し、問い合わせにつなげる
- 有料プランを活用し、上位表示を狙う
アフィリエイト
アフィリエイトは、ブログ運営者やYouTuberに自社の商品やサービスを紹介してもらい、成果報酬を支払う仕組みです。
活用ポイント
- A8.net、もしもアフィリエイトなどのASP(アフィリエイトサービスプロバイダ)に登録
- 魅力的な報酬設定を行い、アフィリエイターに紹介してもらう
- 商品やサービスのレビュー記事を書いてもらう
記事寄稿
業界関連のWebメディアやブログに記事を寄稿し、自社サイトへ誘導する方法です。
活用ポイント
- 業界メディアや企業のオウンドメディアに寄稿し、権威性を高める
- 記事内に自社サイトへのリンクを設置し、SEO効果を高める
- 「専門家」としてのポジションを確立することで、信頼度を向上
SNS
SNSは、ホームページのアクセスを増やすために非常に有効な手段です。
特に Instagram、X(Twitter)、Facebook、YouTube、TikTokは、業種によって使い分けると効果的です。
中でも、XやTikTokは効果が出るまでが短く、集客をすぐにしたい場合はおすすめです。
- ビジュアルを活かした集客 に適している(飲食店、美容、ファッション、旅行業界など)
- ストーリーズやリール でサービス紹介
- ハッシュタグ戦略 でターゲットにリーチ
X(Twitter)
- リアルタイム性が高く、拡散力が強い
- 業界ニュースやノウハウを発信 し、専門家としての信頼を獲得
- ハッシュタグやキャンペーン を活用し、認知度を向上
- BtoB向けビジネスに有効
- コミュニティ機能 を活用し、ユーザーと直接交流
- 広告機能を活用し、ターゲティング精度を高める
YouTube
- 動画コンテンツで専門性をアピール
- SEO効果も高く、検索流入を狙える
- チュートリアルや成功事例 を発信し、信頼度を高める
既存顧客
既存顧客を活用することで、新規集客よりも コストを抑えて売上を伸ばす ことができます。
メルマガ
- リピーターを増やすための最適なツール
- 定期的に役立つ情報を配信 し、関係を維持
- キャンペーンやクーポンを配信 し、再訪を促す
ポイント
- 件名を工夫し、開封率を上げる(例:「今だけ限定!○○割引キャンペーン」)
- CTAを明確にする(例:「今すぐチェック!」)
- 定期的な配信をする(1週間に1通など)
LINE
- 高い開封率を誇る(メルマガよりも開封率が高い)
- 1:1のやりとりが可能(問い合わせ対応や個別相談)
- クーポン配信やイベント告知が簡単
活用ポイント
- リッチメッセージを活用し、視覚的にアピール
- セグメント配信を活用し、適切なターゲットに届ける
- チャットボットを活用し、効率的な顧客対応を実現
このように、検索対策・SNS・既存顧客の活用を組み合わせることで、ホームページのアクセスを 効果的に増やす ことができます。
ホームページに集客を成果(売上・採用)に繋げるコツ
ホームページにアクセスを集めるだけでは、売上や採用には直結しません。
「集客→成果(売上・採用)」の流れを最適化することで、ホームページを「利益を生み出す資産」にすることが可能です。
そのためには、以下のポイントを意識して施策を行いましょう。
出来るだけCVRを高めておく
CVR(コンバージョン率)とは、サイト訪問者のうち、問い合わせ・購入・応募などのアクションを起こした人の割合です。
ホームページに訪れたユーザーが「行動しやすい環境」を整えることで、CVRを最大化できます。CVRを高めておかないと、いくら集客しても、穴のあいたバケツに水をいれている状態になってしまいます。まだアクセスが集まっていない状況ではセオリーに乗っ取り、CVRを高めるような施策が有効的です。
CVRを高めるためには、以下の施策が有効です。
CVRを高める具体策
CTA(コールトゥアクション)を明確にする
- 「今すぐ申し込む」「無料ダウンロード」など、目を引くボタンを設置
- ユーザーの行動を誘導する動線を最適化
フォームの最適化
- フォーム項目は 最小限 にする(例:「名前」「メールアドレス」のみ)
- スマホでも入力しやすいデザインにする
信頼性を高める
- お客様の声・実績・導入事例 を掲載
- 保証や返金制度 を明記して不安を払拭
計測タグを設置する
ホームページの効果を最大化するには、データ分析が欠かせません。
計測タグを設置することで、「どこからの流入が多いか」「どのページがCVにつながっているか」などを把握できます。
導入すべき計測ツール
- Googleアナリティクス(GA4) → 訪問者の動きを把握
- Googleタグマネージャー(GTM) → 各種タグを一元管理
- Google Search Console → 検索流入の状況を分析
- ヒートマップツール(Mouseflow, Hotjar) → ユーザーの動きを可視化
計測データを活用するポイント
- コンバージョンが発生しているページを特定し、さらに強化
- 離脱が多いページを改善し、回遊率を向上
- ユーザーの流入元を分析し、効果の高い施策にリソースを集中
自社のターゲットに合わせた集客方法を実践する
集客の方法は業種・ターゲットごとに最適な手法が異なるため、自社のターゲットに合った戦略を選択することが重要です。
ターゲット別の集客戦略
- BtoB企業 → SEO対策、ホワイトペーパー、記事寄稿、LinkedIn活用
- 飲食・小売業 → Googleマップ対策(MEO)、Instagram、口コミサイト活用
- 採用目的 → 求人ポータルサイト、採用特化LP、SNSリクルーティング
ターゲットが普段 「どこで情報収集しているのか?」 を理解し、最適なチャネルを選びましょう。
自社の強みを明確にする
競争の激しい市場では、「なぜ自社を選ぶべきか?」を明確に伝えることが大切です。
「他社と何が違うのか?」を打ち出すことで、より強い集客効果を生みます。
自社の強みを明確にする方法
USP(Unique Selling Proposition)を定義する
例:「業界最安値」「専門家による手厚いサポート」「オーダーメイド対応可能」
顧客目線の強みを打ち出す
例:「実際に〇〇を解決した事例を紹介」「利用者の98%が満足したサービス」
ビジュアルで強みを伝える
動画・図解・インフォグラフィックを活用し、視覚的に伝える
PDCAを回し改善する
一度施策を実施したら、それを「分析・改善」することで、さらに集客効果を高めることができます。
PDCAの実践方法
Plan(計画)
- 目標設定(例:CVRを3%→5%にする)
- 仮説を立てる(例:CTAボタンの色を変更するとクリック率が上がるか?)
Do(実行)
- ABテストを実施(例:Aパターン「赤ボタン」 vs Bパターン「青ボタン」)
- 期間を決めて試す(例:2週間テストを実施)
Check(分析)
- Googleアナリティクスでコンバージョン率をチェック
- どの施策が効果的だったかを評価
Action(改善)
- 成果の高かった施策を本格導入
- さらなる改善策を立案
このサイクルを継続することで、集客の精度がどんどん向上します。
外注をうまく活用する
すべての集客施策を自社だけで行うのは非効率です。
専門分野は外注を活用することで、スピーディーに成果を出すことができます。
外注すべき業務
- ホームページの改善・更新→ホームページ制作会社に更新作業を依頼し、新着記事の執筆やセミナー情報を更新
- SEOライティング → 専門ライターに依頼し、高品質な記事を作成
- 広告運用 → Google広告・SNS広告のプロに依頼し、ROIを最大化
- Webデザイン・LP制作 → UI/UXを最適化し、CVRを向上
- 動画制作・編集 → YouTubeやSNS用のプロモーション動画を作成
外注成功のコツ
- 目的を明確にし、KPIを設定する(例:「SEO記事で月間1万PVを目指す」)
- 実績と費用対効果の高そうな業者を選ぶ(過去の成果を確認)
- 長期的な視点でパートナーシップを構築する(単発でなく継続依頼)
まとめ
ホームページへの集客施策は、複数存在しますが、自社の現状把握、競合調査、ユーザー理解をすることで、適切な施策が見つかります。
また、時は金なりと言われたものですが、競合との戦いの中でスピーディーに施策を進めることは重要なことです。うまく外注を活用することで、効果的に、早く施策を進めることが可能です。
PDCAを回しながら自社に最適な施策を進めていきましょう。