Webサイト運用を任せられたけど何をしたら良いのかお困りではないでしょうか。Webサイトを適切に運用をすることで、効果的な集客に繋がったり、具体的な改善案を見つけ、さらなる企業成長につなげることも可能な施策の一つです。
本記事ではWebサイトの運用で具体的に何をしたらいいのか、必要性や運用代行を依頼する際の費用についてもご紹介します。
Webサイト運用とは
そもそもWebサイトの運用は人によって定義が曖昧な言葉です。広義でいえば、サイトを制作した後にやるべき全てのことですが、狭義では、サイトをそのまま維持するだけのメンテナンスだけと捉えている人も多いかと思います。
本記事では、どちらかというと広義の意味で捉え、サイト維持だけでなく、さらなる改善、成長を見据えた運用について解説していきます。
では具体的にどのような作業内容があるのかご紹介します。
Webサイト運用の作業内容1:システム等の更新
Webサイト運用の1つ目の作業はシステム等の更新作業です。WebサイトはCMSと呼ばれるシステムを使うことが多く、CMSの更新やそれに付随するプラグインの更新作業があります。
更新作業は、やることは簡単ですが、アップデートによるバグがおこることがあるため慎重に進めていくことが重要です。
またサーバー等の更新作業もあります。
Webサイト運用の作業内容2:コンテンツの追加
2つ目の作業はコンテンツの追加です。コンテンツはブログやコラム記事、お知らせ等の情報発信を行う業務です。企業の業務的なお知らせを行うことや、SEO対策としてコンテンツを追加し、サイトへの流入を増やすことにも繋がります。
またお客様が増えることに伴い、新たな導入事例記事を追加する場合もあります。
コンテンツの追加といっても、ユーザーにとって必要な情報は多く存在するため、複雑になりがちな業務の一つです。
Webサイト運用の作業内容3:データ分析
3つ目の運用作業はデータ分析です。Webサイトに訪れたユーザーはどのくらいいるのか、どのくらいお問い合わせや資料請求などのコンバージョンが生まれているのか、どのような検索キーワードから流入しているのかなど多くのデータが存在します。
主なデータ分析ツールとしては、Googleアナリティクス4とサーチコンソールを用いるケースが多いでしょう。
企業によってはLooker Studioなどを使って、データを可視化しやすくしている企業も存在しています。
どこまでのデータを分析するかは企業によってマチマチですが、抑えておきたい項目をいくつかご紹介します。
- セッション数
- ユーザー数
- コンバージョン数
- 各ページのセッション数
- 流入経路データ
以上5点は重要な指標となるため、抑えておきましょう。
Webサイト運用の作業内容4:問い合わせの対応
運用作業の4つ目は問い合わせの対応業務です。お客様からの問い合わせや資料請求などのコンバージョンが得られた時に、営業担当に繋げる作業です。
問い合わせに関しては、企業内で共有され、営業担当が直接行うケースもありますが、運用担当者も対応することによる迅速な対応、確認漏れ等にも繋がります。
売上につながる大きなポイントになるため、重要な作業の一つです。
Webサイトの運用の必要性
Webサイトの運用業務について触れてきましたが、そもそも運用の必要性や重要性を認識しておくことは非常に重要です。
また、Webサイトの運用はサイトが適切に作られていることが前提ではありますが、予算の関係上、制作時にお願いできなかった部分や、制作会社によっては対応できない点もあるパターンが多いかと思います。
Webサイトの制作・運用は行う施策が非常に多く、場合によってはサイトだけでなく、広告やCRMとの関係も密接に繋がってきます。
これらの前提を踏まえて、改めてWebサイトの運用の必要性を解説します。
必要性1:正常な運用
1つ目の必要性はWebサイトを正常に運用することです。作業内容でも触れましたが、システムの更新やサーバーの管理を行いながら、Webサイトを常に使える安全な状態を保つということになります。
冒頭でお話しした、Webサイトを維持するという運用の狭義で語られるのが、正常な運用ということではないでしょうか。
システム更新やサーバー管理を行わないと、セキュリティ上の問題が発生したり、データが溜まりWebサイトが重くなってしまうことが発生する可能性があります。
正常な運用を行うためにも定期的なメンテナンスは必須となります。
またもう一つの正常な運用として、果たして現在のWebサイトが正常に作られているのかという問題もあるかと思います。
例えば、SEOコンテンツを増やしてサイトの流入を増やしていきたいという方針の中で、Webサイトの内部対策が適切に施されているのかは重要な問題です。
Webサイトを制作するにはコーディング作業がありますが、この内部対策が適切に行われていないと、SEOコンテンツを増やしていっても、中々アクセスが集まらないというケースもあるでしょう。
正常な運用とは、Webサイトが適切に制作されているのか、会社の方針を元に、進めていけるのかどうかを確認することも重要です。
必要性2:集客
2つ目の必要性としては集客です。Webサイトを活用する目的は企業によって様々ですが、多くの理由としては、売上の向上、採用促進という企業が多いのではないでしょうか。これらの目的を達成するためには適切な運用施策が必要です。
例えば、下記です。
- SEOコンテンツを増やし自然検索の流入を増やす
- SNS発信を活用して、Webサイトへの流入を増やす
- 広告出航して、Webサイトへの流入を増やす
- YouTubeを活用して、Webサイトへの流入を増やす
- MEOを活用して、Webサイトへの流入を増やす
- CRMやLINEを活用して、Webサイトへの流入を増やす
このように集客施策には多くの施策が存在しますが、Webサイトを企業の目的達成に活用するためにも重要です。
必要性3:改善案の特定
3つ目の必要性はWebサイトのデータ分析を行うことで、改善案を特定することにつながることです。
Webサイトのデータ分析を行うことで、現状のWebサイトの課題が見えてきます。
例えば下記のような改善案があげられます。
- 自然検索流入が少ないため、SEOコンテンツを増やす
- コンバージョンレートが低いため、CTAのポイントの増やす
- フォーム入力完了率が低いので、フォームの改善をする
- 導入事例の紹介記事の内容が浅いので、既存クライアントへのインタビューを実施し、導入事例のコンテンツを強化する
データ分析や、第3者のフィードバックを受けることで、Webサイトの改善案を導くことができます。
Webサイトの価値を高めるためにも改善案を特定することは重要となります。
Webサイト運用代行の費用
Webサイトの運用を代行会社に依頼する際、どのような費用になるのかをご紹介します。依頼する企業によっても変わりますが、参考としてご活用ください。
運用代行費用:1万円以下
1万円以下の運用代行としては主に、システム等の更新業務のみであることが多いです。運用代行としては最低限の価格となり、ドメインやサーバー、システム関係の業務を行ってくれます。
運用代行費用:1〜5万円
1〜5万円の代行費用であれば、システム等の更新業務とデータ分析、お知らせ等の簡易的な情報発信、サイトの部分的な修正等の業務を行ってくれる価格帯です。
サイトの部分的な修正とは、例えば、営業時間が変わったから変更して欲しい、一部商品を辞めることにしたので、削除して欲しい。商品の価格が変わったから変更して欲しいなどの業務のことをいいます。
それぞれの施策の粒度は企業によって変わるため、どこまで行ってくれるかは確認した方が良いでしょう。
運用代行費用:5万円以上
運用代行費用5万円以上は、基本的な運用業務とコンテンツの追加や改善案の提案などの業務が入ってくるケースが多いです。
5万円以上になると際限はなく、Webサイトの成長、事業への貢献という軸が入ってくるため、月額100万円を超えることもあります。
例えば、改善提案を行うコンサルティングや、SEO対策するためのコンテンツ追加費用を月額30万円ということもザラです。
しっかりとWebサイトを運用して伸ばしていきたいと考えている場合は、運用費用が5万円以上がかかることを想定しておくと良いでしょう。
Webサイト運用は代行するか内製化するか
ここまで、Webサイト運用のことをお話ししてきましたが、運用を適切に行おうとすれば、やれることは膨大になります。どこまでやるか、誰がやるのかをを整理するためにも自社で内製化する時と代行依頼する時のメリットとデメリットについても整理しておきたいと思います。
内製化のメリット・デメリット
まずは自社で運用を行う内製化のメリットとデメリットをご紹介します。
内製化のメリット
内製化のメリットは主に以下の項目が挙げられます。
- 自社に運用のナレッジが溜まる
- 細かな施策でもコストがかかりづらい
- やろうと思ったことをすぐに実行できる
内製化のデメリット
内製化のデメリットは主に以下の項目が挙げられます。
- 自社に運用知識が必要
- 担当者が退職する場合に引き継ぎや再度教育を行わなければいけない
- SEO対策などの最新情報をキャッチアップしづらい
内製化のメリットの大きな点として実行スピードや細かな施策のコスト面が挙げられる一方、デメリットとして担当者が退職されるリスクや成果にバラツキが出やすいことが常にはらんでいることです。
運用代行のメリット・デメリット
次に運用代行に依頼した場合のメリットとデメリットをご紹介します。
運用代行のメリット
運用代行のメリットは主に以下の項目が挙げられます。
- 専門知識のある人が担当してくれる
- 退職されるリスクがない(担当者が変わるケースはありますが、教育等は必要ない)
- 最新の情報をキャッチアップしやすい
- 依頼した業者がダメならすぐに切り替えられる
運用代行のデメリット
運用代行のデメリットは主に以下の項目が挙げられます。
- コミュニケーションコストがかかる
- 新人担当者など知識が乏しい担当を当てられるケースがある
- 運用コストが増えてくると、内製化よりもコストがかかるケースがある(月に30万円以上)
- 自社にナレッジがたまりづらい
運用代行に依頼した場合には、コミュニケーションコストがかかる一方、専門知識を持っている人が施策を行ってくれることや教育コストなどのリスクを軽減できるメリットがあります。
Webサイト運用は代行と内製化の違いまとめ
それでは改めて、Webサイト運用を代行するか内製化するのかを表でまとめておきたいと思います。
項目 | 代行 | 内製化 |
自社のナレッジ | △ | ◯ |
運用コスト | △ | △ |
成果への貢献度 | ◎ | △ |
属人性のリスク | ◯ | × |
コミュニケーションコスト | × | ◯ |
それぞれメリットとデメリットは当然ありますが、低予算の運用で回したい場合には代行会社に依頼した方がリスク回避や成果に繋がりやすい面は大きいかと思います。
Webサイト運用代行はLICTへ
Webサイト運用を行っていきたいけれど、具体的にどのように行ったら良いのかわからない、属人性のリスクを減らしながら適切に運用をしていきたいとお考えの担当者がいらっしゃいましたら、株式会社LICTへご相談ください。
どのような施策が必要なのか、どのくらいのコストをかけていくかなど、基本的な内容から無料でご相談いただけます。