SEO対策とは?集客につながるホームページのSEOを初心者向けに解説

本記事ではホームページにおけるSEO対策について、そもそもSEO対策とは何か、どんな対策を講じれば良いのか、適切にSEO対策を進める方法をご紹介していきます。

具体的には以下の疑問を解決できる記事となっています。

・SEO対策ってそもそも何?

・ホームページでSEO対策が重要って聞くけど、具体的に何をすればいいの?

・自分の会社にそもそもSEO対策が必要なのかを判断するにはどうしたらいい?

・SEO対策をする上で注意点はどんなこと?

・現状のホームページがSEO対策されているか確認する方法は?

・SEO対策を具体的にどのような順番で進めていけばいいの?

・SEO対策を外注するとどのくらいの費用がかかるの?

上記のようにホームページにおけるSEO対策についての疑問について解説していきますので、ぜひご一読いただき、実践できるものから取り組んでいただければと思います。

この記事の目次

SEO対策とは

まずはSEO対策とはなんなのか、SEO対策についてご紹介しておきます。

SEO対策とは、Search(検索),Engine(エンジン),Optimization(最適化)の略で、主に検索エンジンに最適化することで、GoogleやYahooなどの検索エンジンからの自然検索からサイトに流入してもらう対策のことです。

簡単に言うと、Google利用者の中からサイトに流入してもらうような対策です。Google検索を利用するユーザーは4000万人以上いるため、SEO対策を行うことで一定の流入を獲得することができます。

検索エンジンでは検索したキーワードに応じて、ランキングされた記事やサイトが並びます。その中で上位表示することで、流入を獲得することにつながります。そのためいかに検索上位に表示できるかという言い方もできるでしょう。

実際に調査によって、各ランキングごとのクリック率は以下のようになっています。

1 位39.8%
2位18.7%
3位10.2%
4位7.2%
5位5.1%
6位4.4%
7位3.0%
8位2.1%
9位1.9%
10位1.6%

引用:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024

もしも月間1000のキーワードで1位を獲得できれば、月間約400もの流入を獲得できる計算になります。

SEO対策の言葉の定義には2種類ある

SEO対策という言葉については世の中の定義として広義と狭義があるのではないかと思っています。

SEO対策の広義でいえば、ホームページやオウンドメディアなどのあらゆる検索エンジンを用いる媒体で、多数の検索上位を獲得し、利益に貢献することだと思います。いわゆるSEOコンサルティングなどを提供している会社が使う言葉としては、広義の意味で使われることが多いでしょう。

対して、SEO対策の狭義でいえば、ホームページ制作におけるSEO対策です。例えば、サイトのコーディングにおけるSEO対策を行うテクニカルSEOと言われるものや、トップページを検索上位に表示するためのキーワード選定などです。少し難しいと感じられる部分もあるかと思いますが、よくホームページ制作会社が『うちはSEO対策をしてホームページを作ってますよ』という時には、狭義の意味として使われている制作会社が多いのではないかと思います。

どちらの定義に関しても、Google検索エンジンで検索上位を目指すためのものであることは変わりませんが、対策の範囲に関しては非常にギャップのある世界であると感じています。少しわかりづらいので下記に図を示しておきます。

上記の図のようにSEO対策といっても様々です。当然ホームページ制作会社の中にも、広義の意味で捉え、制作と運用を丁寧に説明し、対応してくれる会社も存在しますが、SEO対策の捉え方として上記の図のような認識を持っておくのは重要だということは覚えておきましょう。

また本記事でお伝えするSEO対策については広義の意味でご説明する内容が主となっています。

SEOを行う上でのメリット・デメリット

SEO対策は多くの企業やサイトが取り組んでいるWEBマーケティングの施策の一つですが、どのようなメリット・デメリットがあるのでしょうか。これを理解することで、SEO対策の重要性や、注意点についても理解できると思います。

メリット

まずはSEO対策のメリットについてみていきます。主なメリットは以下の3つです。

・中長期的な集客が見込める

・興味の高いユーザーを集客できる

・集客コストを抑えられる

それぞれ詳しくご紹介します。

中長期的な集客が見込める

一つ目のメリットは中長期的な集客が見込める点です。SEO対策は検索エンジンでの検索上位を狙うということをお伝えしましたが、検索上位を獲得することによって、一定期間検索順位をキープする可能性が高い施策です。Googleの検索エンジンはアルゴリズムによって変動しますが、SEO対策をしっかりと行っていれば、上位表示をキープしているサイトも少なくありません。そのため、一度上位表示することができれば、中長期的に集客が見込めることになります。月間検索ボリュームの多いキーワードで上位表示することができれば、その記事1つで、毎月数百から数千人のユーザーを集め、売上につながることも多々あるため、中長期的な施策としてコスパの良い施策としても知られています。

興味の高いユーザーを集客できる

2つ目のメリットは興味の高いユーザーを集客できることです。検索エンジンで調べるユーザーは基本的に自分の興味あることしか検索しません。そのため興味の高いユーザーを獲得することにつながります。対照的なものに、SNS広告がありますが、SNSをみていたら勝手に表示される場合には興味は高くないユーザーが集まりやすいです。この観点から見てもSEO対策は購入や問い合わせなど、流入だけでなく企業の本来の目的へのアクションをとってもらいやすい施策ともいえます。

集客コストを抑えられる

3つ目は集客コストを抑えられることです。1つ目のメリットでもお伝えしましたが、検索上位を獲得できれば、中長期的な集客が見込めます。また広告のようにお金をかける間だけ集客できるのではなく、一度上位表示されたらそれ以降のコストはかかりづらく、結果的に集客コストを抑えることに役立ちます。

中長期的にコスパが良い施策として知られているのもこのよう複合的なメリットを感じられるためです。

デメリット

次にSEO対策のデメリットについてもご紹介します。主なデメリットは以下です。

・効果が出るまで時間がかかる

・Googleのアルゴリズムに依存する

・専門的な知識が必要

それぞれ詳しく解説します。

効果が出るまで時間がかかる

1つ目のデメリットは効果が出るまで時間がかかることです。SEO対策で効果を感じられるようになる時間として一般的には6ヶ月から1年以上であることが多いです。そのため先にSEO対策をするための人的コストやサイトの管理コストがかかってしまいます。SEO対策の費用に関してはこのあと後述しますが、企業の資金や時間に対するデメリットは押さえておきましょう。SEO対策の費用の抑え方についてもこの後解説していきます。

Googleのアルゴリズムに依存する

2つ目のデメリットはGoogleのアルゴリズムに依存することです。これは当然といえば、当然ですが、どのメディアやプラットフォームも自社のものでない限り、プラットフォーム依存は免れません。特にGoogleの検索エンジンアルゴリズムは頻繁に変わるため、中にはSEOはオワコンという声も聞こえてきます。とはいえ、長期的に検索順位で上位表示している企業は存在しますし、大体の集客施策はプラットフォームに依存しています。広告、SNS、YouTubeなどマーケティング施策は多岐に渡りますが、どの施策もプラットフォームのルールの中で集客をし、ルールの変更があれば、適切に対応をしていきます。SEO対策に限った話ではありませんが、事実としてこのようなことがあることは認識しておきましょう

専門的な知識が必要

3つ目のデメリットは専門的な知識が必要ということです。これも先ほどの話と同様にSEO対策に限った話ではありませんが、昨今のSEO対策は特に専門的な知識が必要であることが多いように思います。

良い記事を書けば上位表示される時代ではなく、SNSやYouTube等を包括的に活用して総合的に競合と戦っていくこともSEO対策の一つですし、変わり続けていくアルゴリズムの変化にも対応していかなければいけません。このように聞くと難しいから対策しなくても良いのではという声も聞こえてきそうですが、これらのデメリットの裏には先ほどご紹介したメリットもあるわけです。メリットが大きいからこそ、多くの企業が行っている施策です。

SEOのメリット・デメリットは下記の図にまとめておきましたのでご参考ください。

それではどのようにSEO対策をするべきかを見極めれば良いのでしょうか。次に解説していきます。

SEO対策をするべきかを見極めるポイント

SEO対策のメリット・デメリットを理解した上で、どのような企業やサービスであれば、SEO対策をするべきかを見極めるポイントをご紹介します。

検索エンジンにターゲットは多くいるか

1つ目は検索エンジンにターゲットは多くいるかということです。マーケティングの基本は必要な人のもとへ、適切な商品を届けることです。顧客となるターゲットやペルソナが検索エンジンを使っていなければ、当然集客にはつながりません。

そのため、ターゲットがどんなメディアを活用しているかはあらかじめ把握しておく必要があります。

検索エンジンにターゲットがいるかを確認するには、自社のサービスに関するキーワードの検索ボリュームを調べてみると良いです。

非常にニッチな工業製品などは、そもそもWEBを活用するよりもカタログや、展示会等での接触が多い傾向にあります。そのため検索ボリュームもほとんど0に等しいこともあります。

SEO対策で使うツールについては後述しますが、検索ボリュームを調べるには、UberSuggestを使ってみてください。無料で簡単に調べることが可能です。

また検索ボリュームを調べるだけでなく、自分自身が自社のサービスに関連するキーワードで検索してみても良いでしょう。他社の記事がたくさん出てくるようであれば、一定のニーズがあるから記事がたくさん出てくることが予想されます。

上記2つの方法でまずは検索エンジンにターゲットが多く存在しているのかを把握してみると良いでしょう。

時間や人材は確保できるか

2つ目の判断基準としては、SEO対策に時間や人材は確保できるかという点です。

SEO対策のメリット・デメリットでもお伝えしましたが、効果が出るまでに時間のかかる施策となります。

そのため、資金的なリソースや人的リソースを確保することで、継続的な施策を遂行することができ、結果的に成功へとつながりやすいです。

また専門的な知識も必要となるため、WEBに関して全く知識のない人が始めるには難易度が高いため、必要に応じて、外注することも検討するべきでしょう。

上記2点を踏まえて自社にとってSEO対策を取り入れていくべきかは検討すると良いでしょう。

費用対効果が合うかが最も重要

SEO対策が必要かどうかを判断するポイントを2つご紹介しましたが、最も重要なことは費用対効果が合うのかということです。

例えば、月に50万円を1年間運用した結果600万円のコストが発生します。その費用よりも粗利や営業利益が発生しているのかが最も重要なポイントです。

よくあるパターンとしてはとりあえず、アクセスが少ないからアクセスを伸ばすことに集中しましょうという形でSEO対策を進めるケースです。これは当然初期の段階でのアクセス増加は重要なことですが、最終的に売上に貢献するのかどうかは最も大事なことです。

アクセスを伸ばした先に、いつ頃からどのくらいの費用対効果を見込めるのかということまで計画に盛り込むようにしましょう。

また、メリット・デメリットの部分でもお話ししましたが、基本的には長期的な施策となることが多いです。そのため、いつまでにどの数字を達成できなかったら撤退するというラインを設けておくのも重要です。最終的に費用対効果が合うのかどうかわからないという場合は、SEO対策を行っている業者に相談してみることも効果的です。

以上3点をもって、SEO対策を進めていくべきかを判断してもらえると良いかと思います。

ホームページで活用できるSEO対策8つ

それではここからは具体的にホームページで活用できる8つのSEO対策をご紹介していきます。冒頭でもお伝えしている通り、SEO対策を広義の意味で捉えるとやるべき施策は多く存在していますが、その中でも重要なものを取り上げていますので、まずは以下の施策を実行してもらえると良いかと思います。

それではご紹介していきます。

キーワード選定

1つ目はキーワード選定です。SEOについて少しでも勉強したことがある人は一度は聞いたことがあるのではないでしょうか。

キーワードはユーザーが検索するであろうワードのことです。

キーワード選定で重要なことは以下の3つです。

  • 検索ボリューム
  • 売上につながるキーワード
  • 競合の強さ

上記の3つを考慮してキーワード選定する必要があります。

検索ボリューム

検索ボリュームはUberSuggestやキーワードプランナーというツールを使えば簡単に調べることができます。

基本的には100以上のキーワードであることが望ましいですが、後述するキーワード選定の重要事項についても考慮して選定する必要があります。

まずは、ユーザーが検索しそうなキーワードを上げて、検索ボリュームを調べてみましょう。

売上につながるキーワード

2つ目の売上につながるキーワードについては、私は一番重要だと考えています。どのようなキーワードが売上につながるのかは業種やエリアによっても変わってくるため、難しい部分があります。最も簡単に判断するにはリスティング広告を活用して、コンバージョンが多く発生するキーワードを見つけることです。

もし、リスティング広告を出したことがない企業であれば、まずは定番の売れるキーワードを覚えておくと良いでしょう。

例えば下記です。

  • エリア名×業界
  • エリア名×業種
  • エリア名×サービス名
  • サービス名×比較
  • サービス名×外注
  • サービス名×費用

まずは上記の売上に繋がりやすいキーワードを対策することを検討すると良いでしょう。

競合の強さ

3つ目は競合の強さです。検索ボリュームもあり、売れるキーワードが見つかったとしても競合が強いキーワードでは勝てない、あるいは上位表示までに時間がかかることが予想されます。

そのため、競合の強さも重要です。

競合の強さを調べるにはAhrefsやUberSuggestなどのツールを使うことです。競合サイトのドメインパワーを調べることができます。

ドメインパワーについては被リンクの量や質、サイテーションなど多くの指標があるのでここでは詳しくは解説しませんが、自社よりも20以上離れている場合は競合に勝つには難易度が高いと思っていただけると良いかと思います。

これら3つの項目を考慮して自社にとって最適なキーワードを選定してみましょう。

良質なコンテンツの執筆

2つ目は良質なコンテンツの執筆です。ホームページのブログやコラムなどを用いて良質なコンテンツを作成する施策です。

選定したキーワードで上位表示されるには良質なコンテンツである必要があります。良質なコンテンツは簡単にいうと、ユーザーの知りたい情報かつ感動を覚えるような悩みを劇的に解決できる記事です。

検索されるキーワードに対して情報を網羅しつつ、自身の体験を通して執筆することでオリジナル性があり、良質なコンテンツとなります。

一つ注意点としては、昨今では低品質のコンテンツについてはサイト全体の評価が下がる場合もある状況があります。

そのため、なんでもかんでもコンテンツを作るのではなく、ユーザーのニーズを適切に満たせているかや執筆する記事のキーワードに対して、上位表示されている記事がどのような内容かを把握し、1記事ずつ丁寧に作っていくことが重要です。

量よりも質を重視して執筆を行っていきましょう。

見出し構造を整える

3つ目は見出し構造を整えることです。コーティングの知識が必要なため、少しとっつきづらい部分ではありますが、見出しが1→2→3→4のように適切な順番でサイトが作成されているかを確認しましょう。

確認の方法としては、GoogleChromeで自社のサイトを開き、マウスの右クリックから『検証』を押してみましょう。

すると、サイトのHTML構造を確認できますので、見出し構造が整っているかを確認してください。

この辺は専門的な知識となるため、わからないという人は、ホームページ制作会社やSEOコンサルティング会社に相談してみましょう。

タイトルや見出しにキーワードを含める

4つ目はタイトルや見出しにキーワードを含めることです。狙っているキーワードがタイトルや見出しに含まれているかを確認しましょう。

これはブログなどの記事ページはもちろんですが、サイトのトップページや固定ページでも同様です。

例えばサイトのトップページが狙っているキーワードが『東京 新宿 美容室』であれば、サイトタイトルや見出しに含めて『東京新宿の美容室〇〇』などにすると良いです。

ここに関してもコードをいじる部分ですので、知識のない方は制作会社等に相談してみると良いでしょう。

サイトスピードを早くする

5つ目はサイトの表示スピードを早くすることです。サイトの表示スピードが遅いとユーザビリティが悪くなってしまうため、SEOに悪影響を及ぼすと言われています。

たまにサイトにアクセスしているのに、なかなか表示されないサイトがありますよね。これがサイトスピードに当たります。

主にサイトスピードを早くする方法としては画像や動画のデータを軽くしてあげることです。昨今では画像の拡張子WebPというものがあり、pngやjpgなどの画像を解像度はそのままにデータ量を軽くすることが出来ます。

サイトスピードを確認する方法としてはページスピードインサイトというものをGoogleが出していますので、自社ホームページURLを入力して確認してみましょう。

リンク構造を整える

6つ目はリンク構造を整えることです。Googleはサイトのリンクをたどってあらゆるページを確認しています。そのため、リンク構造を整えることで自社のホームページを効率的に回遊してもらうことが出来ます。

全てのページに2クリック以内に辿り着くことが理想ですので、リンク構造が整っているかを確認しましょう。

またリンクする時には相関性が重要です。

ブログなどの記事を執筆する際には関係のないリンクを大量に貼っても逆にマイナス評価になってしまう場合もあるため、意味としては適切にリンクを繋ぐ必要があります。

とにかくリンクを増やすのではなく、ユーザーが使いやすいかということを踏まえて、自社のホームページを第3者に使ってもらうなどを行い、リンクが適切に整っているかを確認し、改善をしてみましょう。

良質な被リンクを増やす

7つ目は良質な外部リンクを増やすことです。

キーワード選定の部分でもお伝えしましたが、サイトにはドメインパワーと呼ばれるサイトの力を表す指標があります。これはあくまでGoogleが提唱しているものではなく、参考値としてのものですが、現状検索上位に表示されているサイトのドメインパワーが強いことから、SEO対策に影響を及ぼすと言われています。

このドメインパワーをあげるための有効な施策として、良質な被リンクを増やすことが挙げられます。良質な被リンク先は主に以下のリンクです。

  • 公的機関のサイト
  • 同業や同ジャンルのサイト
  • 同地域のサイト
  • ドメインパワーの強いサイト

などが挙げられます。

これ以外にも、クライアントのサイトや関連業者のサイト、ポータルメディアなどの被リンクなど多数存在しますが、どれもドメインパワーに影響を及ぼす可能性があるので、外部のサイトから被リンクを獲得することが重要です。

被リンクを増やす方法としては主に下記です。

  • SNSを活用する
  • 良質なコンテンツを作成し、シェアボタンを設置する
  • 相互リンクする
  • まとめ記事などを作り、被リンク営業を行う
  • オリジナルの画像を使用する
  • 調査記事をまとめた記事を作成する
  • 外部サイトに寄稿する
  • 既存のお客様に営業する

被リンクを増やす方法は地道な手段が多いため、できる施策から実行していきましょう。

会社情報や執筆者情報をしっかり作る

8つ目は会社情報や執筆者情報をしっかり作ることです。昨今のSEO対策はEEAT(経験、専門性、権威性、信頼性の英語の頭文字をとったもの)が影響していますEEATを高めることで、Googleに信頼のあるサイトだという認識をされ、検索上位に表示される可能性があることが示唆されています。

そこで、最も簡単な施策として、会社情報や執筆者情報をしっかり作ることです。

会社情報はそのサイトがどんな運営者がやっているかを表すことがほとんどですので、連絡先や住所などを丁寧に記載しておきましょう。

執筆者情報に関しては、ユーザーにとって信頼できる記事かどうかはどんな人が書いているのかも重要となります。特に昨今ではお金や健康に関する記事については医者や専門家でないと検索上位を狙うことが難しい状況になっています。

お金や健康に関する記事以外でも、どんな人が執筆しているかをしっかりと明示することで、ユーザーの信頼獲得とSEO対策につながるので、執筆者情報を丁寧に記載しておきましょう。

ここまで8つのSEO対策の施策をご紹介してきましたが、明日から取り組めるものもあったのではないでしょうか。中には専門的な知識を必要としわからない部分もあったと思いますが、できることから行動に移してみてください。

次ではSEO対策を行う注意点について、ご紹介していきます。注意点を知らずにSEO対策を行うと、逆効果になることもありますので、ご参考いただければと思います。

SEO対策をする上での注意点

ここからはSEO対策をする上での注意点についてご紹介します。基本的なことからテクニック論までお伝えしますので、ご参考ください。

Googleガイドラインに従う

SEO対策の注意点1つ目はGoogleのガイドラインに従うということです。Webサイトは基本的には顧客や見込み顧客のために作るものではありますし、結果的にそれがSEO対策になることがあります。しかしGoogleのプラットフォームを利用している以上、Googleのガイドラインに違反するようなことがあれば、検索上位に上がってくることはありません。Googleもランキングをつけているのが人ではなく、AIのようなシステムが行っていることがあるため、完璧なものはありませんが、Googleのガイドラインが基礎としてあることからは逃れられません。

SEO対策のスタートはGoogleのガイドラインを読むことからというフレーズもありますが、Googleのガイドラインは一度目を通してみた方が良いでしょう。

アルゴリズムは変動する

2つ目の注意点としてはGoogleのアルゴリズムが変動することです。現在どれだけ検索上位に表示できていたとしても、アルゴリズムの変動によって、検索順位は変わってきてしまいます。Googleの基本概念としてユーザーファーストがあるため、ユーザーファーストを心がけていれば、大きく変動する可能性が下がりますが、ユーザーファーストの定義はその都度アップデートを繰り返すため、絶対正解と呼ばれるものは存在しません。

逆に、現在あまり検索上位に表示されていないサイトでも改善することで、検索上位を狙える可能性が大きくあるということですので、アルゴリズムが変動することが抑えておきましょう。

即効性は期待しづらい

注意点3つ目は即効性は期待しづらいということです。ここまでの記事中にも何度か、SEO対策は時間がかかる施策だということをお伝えしてきましたが、即効性が期待できないということは企業でいえば、時間(キャッシュフローの問題)と人的リソース(人件費)がかかるということです。

またどんな施策でもそうですが、結果が中長期的に行っても施策の方向性が間違っていたり、アルゴリズムの変動で期待値よりも低い結果となる可能性もあります。結果が出るまでに時間がかかるため、精神的な不安が大きいことが予想されます。少なくとも1年くらいは結果が出るまでにかかることは覚悟して対策を進めましょう。

URLをむやみに変更しない

4つ目の注意点はURLをむやみに変更しないということです。少しテクニックのお話になりますが、サイトのURLは簡単に変更することができます。

しかし、URLはそのページに辿り着くための住所となるため、途中で変更するとリンク切れなどを起こし、SEO対策上、マイナス評価をうけることに繋がってしまいます。

ホームページの多くが使っているWordpressではパーマリンク設定などもあるため、基本的にあまり知識がない場合は変更すると危ないということを覚えておきましょう。

総合的なアプローチも重要

5つ目の注意点は総合的なアプローチも重要だということです。

昨今のSEO対策はただ、被リンクを集め、良質なコンテンツを書けば検索上位にあがるかというと、それだけでは難しいようなキーワードも存在しています。

Googleは基本的にリンクを経由して、様々な情報を取得していると言われています。そのため、SNSやYouTubeなどのリンクを経由して、ほかの媒体との相関性も評価されていると言われています。

これはサイト信頼性などEEATとの関わりが深いように私は感じています。つまりはSNSのフォロワー数やYouTubeのチャンネル登録者数、メディアの露出など様々な媒体の効果がSEOに影響を及ぼしているということです。

つまりはサイトだけでなく、WEB媒体全体の総合的なアプローチも重要ということです。ここまでいうと、やることが膨大すぎる、そんなことまでしてSEO対策が費用対効果が良いのかという意見が出てくるのも理解できます。

とはいえ、このような情報を知っていて、他媒体よりも検索上位に高める可能性がある人も多くいるのではないかと思います。

昨今のSEOは簡単とはいえませんが、ルールに則り、あらゆる手段で戦っていくということも重要な考えの一つであることは覚えておきましょう。

現状のホームページのSEO対策を確認する方法

さて、ここからは現状のホームページがSEO対策されているのか確認するツールについてもご紹介していきたいと思います。主に無料のツールでも出来ますので、ぜひ確認してみてください。

Googleサーチコンソール

1つ目はGoogleサーチコンソールです。略してGSCとも言われたりします。SEO対策を行う上で必ず使うツールとなりますので、覚えておきましょう。

Googleサーチコンソールでは主に以下のデータを確認します。

  • インデックページの確認
  • 被リンクの確認
  • サイトの問題の有無の確認
  • 検索クエリや順位の確認

上記4つを確認して、現状を確認してみましょう。

例えば、検索上位を狙っているページはインデックスされているのか、狙っているキーワードでどの程度の掲載順位なのか、どのようなキーワードから流入しているのかなどを確認してSEO対策がどの程度出来ているのかを確認しましょう。

Googleアナリティクス4

2つ目はGoogleアナリティクス4です。通称GA4とも呼ばれています。これもサイトを運用している企業であれば必須のツールです。

GA4では主にサイト内に入ってきたユーザーの流入経路や、どのページをどの程度みられているのか、どんなルートでコンバージョンまで至っているのかなど多くの指標を確認することができます。

SEO対策におけるGA4はSEO対策を通してどのように改善を進めていくべきかを考えるのに役立ちます。

例えば、検索流入からは一定の流入が生まれているが、コンバージョンまで至っていないなどを読み取ることが出来たとします。

その場合は流入が多いページにフォームページへのCTAをもう少し増やした方が良いのではという仮説が立てられます。

SEO対策はGoogleで検索上位を獲得することですが、結果的に事業に売上などのコンバージョンをもたらすことが目的となっているはずです。

広義のSEOという意味で捉えると、GA4で見る指標も重要だと言えるでしょう。

ソースコードを読む

3つ目はソースコードを読むということです。

これはSEO対策の8つの施策をご紹介した部分でもお伝えしましたが、サイトのソースコードを確認し、見出し構造は適切か、タイトルや見出しにキーワードが含まれているかなどを確認する必要があります。

専門的な知識がいるために難しい部分ではありますが、できる方は確認してみると良いでしょう。

以上3つの方法を用いて、現状のサイトがSEO対策をどの程度出来ていて、どのように事業に活用できているかを確認することで具体的な改善案を導くことに繋がります。

SEO対策をするための具体的な6つのステップ

それでは具体的にSEO対策をするための具体的な5つのステップについてご紹介していきます。本記事のここまでの知識をどのような順番で活かすのかが明確になるのではないかと思います。

STEP1:現状を確認する

まずは現状のサイトの状態や事業の目標、目的を明確にしましょう。GoogleサーチコンソールやGA4を用いてデータを確認し、どの程度改善したらどのくらい事業に影響を与えるのかをシミュレーションすることに繋がります。

STEP2:サイト設計を行う

現状を理想の状態に持っていくには、どの程度の施策をどのくらいの時間を使って行っていくのかを設計する必要があります。

どのキーワードで何位を目指すのか、その結果月間流入はどうなる?コンバージョンは何件になる?などのシミュレーションを考えます。

業界や業種、キーワードごとの競合の強さなどを確認し、どのキーワードなら成功確率が高いのかを設計します。

狙うべきキーワードを選定できたら、それに紐づくページがどの程度必要かまで設計を進めていきます。

STEP3:SEO内部対策を行う

設計が完了したら、SEO内部対策を進めていきます。これはテクニカルSEOとも呼ばれ、不備がある部分はすぐに修正することができるためです。

タイトルタグや見出し構造などの部分ですね。

他にも細かくは多くの内部対策がありますが、まずはサイト全体の土台のSEO対策を進めていくことになります。

STEP4:コンテンツを執筆する

ステップ4ではコンテンツを執筆していきます。設計したキーワードを元に、コンテンツの構成作成、記事執筆を行います。

各キーワードごとに競合の記事を確認したり、ユーザーの顕在的な悩み、潜在的な悩みなどを深掘り、丁寧にコンテンツを作り込むことが重要です。

STEP5:被リンクを増やす

5つ目は被リンクを増やすことです。この試作に関しては、コンテンツ記事を執筆する施策と並行して行うことも多いです。

被リンクを増やすことで、既存コンテンツや追加コンテンツの検索ランキングに影響を及ぼすことも多いからです。

無料で被リンクを獲得できるメディアは多く存在しているため、まずは無料ポータルサイトなどから被リンクを集めていきましょう。

その後、競合の被リンク等を確認しながら、被リンク獲得施策を進めていきます。

STEP6:リライトと改善

6つ目は、リライトと改善を行います。SEO対策で記事を作ったらすぐに検索上位にあがるということは稀です。あるいは、想定通りの指標を達成できないことも多くあります。そのため、記事のリライトやサイト改善を繰り返しながら、最終的な目標値へ改善を図っていきます。

特に検索順位に関しては10以内に入るかどうかで流入は大きく変わってきますし、上位を取れるかどうかでも変わってきます。より検索上位を目指し、目標値へと近づけるためにもリライトや改善は必須の施策となります。月次や3ヶ月ごとなど、効果検証とともに改善を進めていきます。

以上の6ステップでSEO対策を進めていくことで、効率的にSEO対策を進めていくことが可能です。

以上の6ステップを誰が、いつ何をするのかを可視化するために、プロジェクト管理シートを作成したり、必要であれば外注を利用しながら進めていくと良いでしょう。

SEO対策の費用

最後にSEO対策を外注する際の費用についても触れておきます。SEO対策すべてを内製化することは専門的な知識と人的リソースが重要になるため、外注を検討する企業が多いのが現状です。外注費用についても考慮しながらSEO対策の計画を進めていきましょう。

SEO対策の施策別費用

SEO対策には2つの外注の方法に大別することが可能です。それが下記です。

  • コンサルティング費用
  • 実行支援費用

それぞれ、どのような施策なのかと費用についてご紹介します。

コンサルティング費用

コンサルティング費用は主に、下記の施策が多いです。

  • 現状のデータ分析
  • SEO対策施策の立案
  • プロジェクトの設計
  • 効果測定

いわゆるどのようにSEO対策を進めていくかという戦略と設計、効果検証を行う部分を指すことが多いです。

コンサルティングのみを依頼する場合、実際に手を動かして記事を執筆することや被リンク営業を行う部分については自社の担当者が行わなければいけないため、自社の人的リソースがそれなりに必要であることは認識しておきましょう。

費用としては下記です。

大手SEOコンサル会社50万~円/月額
中小コンサル会社20~50万円/月額
フリーランス~20万円/月額

費用は大手に頼むだけ高い傾向にあります。大手の会社であれば費用が高くなる一方、クライアントの数が多く実績豊富であることが強みです。とはいえ、担当者によって成果が変わる場合もあります。

中小コンサル会社の場合は費用はそこそこであるのに対し、多くのSEOコンサルティング会社があり、担当者ガチャの可能性もあるため、会社を選定することが難しいケースが多いです。

フリーランスは費用的には安い傾向にありますが、人によって様々であることが多く、実績も多くないため、自社にマッチしたフリーランスを探すのも大変な側面があります。

実力があるフリーランスに比較的安く発注することが最適解ではありますが、選定が難しく、場合によっては信頼のできる会社を間に挟むことも検討した方が良いでしょう。

実行支援費用

次に実行支援についてです。主な施策は以下です。

  • 記事の構成作成
  • 記事の執筆
  • 被リンク営業
  • テクニカルSEO
  • サイトの改善
  • ランディングページの改善

具体的に手を動かし、サイトコンテンツを作成したり、被リンクの営業代行、サイト改善まで多岐に渡り実行部分を支援します。

実行支援については、施策ごとの費用となるため、一概には言えませんが、主に記事作成1本3〜5万円、サイトの改善にかかる時間工数分などの費用が発生します。

SEO対策と言っても、コンサルティングと実行支援の両軸でどこまでやってもらえるのかを確認して外注する必要があります。

自社で実行部分を賄える担当者がいれば、その分外注費用を抑えることも可能です。

また記事作成など個別の施策を切り出し、外注することも可能です。SEOコンサルティング会社ではなく、別の記事制作代行会社やフリーランスに依頼することもあります。

重要度が薄い部分は割安なフリーランスを活用することで、最終的なコスト削減につながるので、SEOコンサルティング会社に相談してみてもよいでしょう。

ホームページのSEO対策は戦略設計が重要

ホームページのSEO対策についてある程度、幅広くご紹介してきましたが、その中でも最も重要なことはキーワード選定をするところまでです。

ペルソナは誰で、どんなカスタマージャーニーを描き、どのキーワードなら目標達成できそうなのかを調査し、戦略や設計をすることで成功確率を高めることができます。

逆にいうと対策するキーワードが間違っていれば下記のような問題が発生します。

  • 記事を書いたが、検索上位獲得の難易度が高く、流入がほとんど増えない
  • 潜在層向きのキーワードばかりを対策をし、流入は増えたが、売上に繋がらない
  • 対策するキーワードをグループ化せずにカニバリを起こしてサイト全体の評価を悪くしてしまう

このように、戦略部分を適切に行わないと、せっかく時間と工数をかけてSEO対策をしても無意味になってしまう可能性さえあります。

SEO対策は難しい部分も多く存在しますが、その分成功した時の費用対効果がよくなりやすいのも事実です。適切な知識と地道な行動で少しずつSEO対策を進めていきましょう。

株式会社LICTではサイトの制作からSEO対策までご支援しているため、無料でご相談いただけます。現状の分析からサイトを成長させたいとお考えの方はお気軽にご相談ください。

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