当記事では美容室が集客できない理由とその対策について解説しています。
集客がうまくいっていない美容室にはいくつかの共通した特徴があります。
美容室は店舗数が多く競合が激しい業界ですが、集客できない理由を理解し、効果的な対策をすることができれば『流行る』美容室を作っていくことができるでしょう。
株式会社LICTでは、貴店が抱えるビジネス上の課題を分析したうえで、最適な集客施策をご提案いたします。ご提案から実行支援まで一気通貫して対応いたします。
ご提案内容にご納得いただいたうえで支援を実行いたしますので、お気軽に現状の課題をご相談ください。
美容室が集客できない3つの理由
美容室が集客できない理由は主に3つあります。流行っていない美容室に共通の集客できない理由をご紹介します。
ターゲットやコンセプトが明確になっていない
ターゲットやそのターゲットに対してどのようなメッセージを届けたいのかが明確になっていない美容室は非常に多いです。
自店の特徴や競合との違いなどを考えず、オープンしたものの、自店を選んできてくれる理由がないためなかなか、新規もリピートも集めづらい状況に陥ってしまいます。
美容室は店舗数が多いとはいっても、出店しているエリアで差別化したコンセプトを打ち出せればいいのです。
昨今ではどんどん専門化した美容室が目につきますが、店舗マーケティングで最も重要なことは自店のエリアの顧客を集めることです。
まずは自店の強みや弱みを洗い出し、どんなターゲットが適しているのかそのターゲットにどんな美容室としての価値を届けたいのかを言語化しましょう。
新規集客の施策が十分でない
2つ目の理由は新規の集客施策が十分でないことです。
おそらくどの美容室もどんな集客施策を行えばいいのかはいくつか把握している部分もあるでしょう。
十分な集客が出来ていないのであれば、Instagramやホットペッパービューティーなど基本的な新規の集客施策は確実に行っておきたいところです。
その他、SEO対策やMEO対策も効果的です。
このあたりの施策を時間がない、どのようなコンテンツを発信したらいいのかわからないといって十分な施策をしていない美容室が非常に多いです。
店舗数が多いため、エリアによっては基本的な集客施策で十分な集客を期待できるため、まずは出来ることからしっかりと行うことが重要です。
新規集客の具体的な施策についてはこの後、後述します。
既存顧客をリピート化できていない
美容室は積み重ねのビジネスです。一定数の既存顧客がリピートしてくれることで徐々に繁盛店へと成長していきます。
そのため、既存顧客のリピートがうまくいっていないと、当然流行る美容室を作り上げることはできません。
美容室のリピート率は40%あれば非常にいいと言われています。
40%を大きな目標として、まずは20%でもリピート率を保てるような努力を行いましょう。
具体的なリピート施策に関してはこの後、後述します。
美容室が流行るとはどういう状態?
そもそも美容室が流行るとはどういう状態のことなのでしょうか。ここを理論的に理解できるかどうかで実際の施策への落とし込みがうまくいきます。
美容室が流行るという状態は、新規顧客とリピート客が適切に保たれる状態のことをいいます。
少し抽象的な言い方ですので、解説します。
情報を収集していない
流行る美容室を理解するためにまずは既存顧客の情報をしっかりと収集しましょう。
具体的には以下です。
- 来店日時
- お名前
- 生年月日
- 住所
- 施術メニュー
- 課題や悩み
上記のもの全てでなくてもいいですが、来店したお客様に対して情報を収集しましょう。今では予約システムや顧客管理ツール等もありますので、利用するとより便利になるでしょう。
数値化して計算していない
情報を収集できたら毎月、何人の新規顧客がきて、そのうちどのくらいの割合のお客様がリピートしているのかを計算しましょう。面倒くさがってこの数値化が出来てない美容室は非常に多いです。
単純に毎月100人の新規、40%のリピート率であれば、毎月固定のお客様が40人ずつ増えていきます。一定数の来店しなくなるお客様を考えても数ヶ月で繁盛店になることは美容室経営しているあなたであれば理解できるでしょう。
数値化して、新規が足りないのか、リピートが足りないのか、どちらもなのかを把握し、改善に生かしていきましょう。
美容室で集客する重要な3つのポイント
美容室で集客する重要な4つのポイントについて解説します。
コンセプトを明確にする
コンセプトは明確にしましょう。集客できない理由についても言及しましたが、自店を選んでもらうためにコンセプトを明確にしておきましょう。
また、集客施策を行う上で、コンセプトが定まっていないとどのようなコンテンツを届ければいいのかわからなくなってしまいます。
Instagramで何を投稿したらいいのかわからないと思っている美容室はコンセプトが明確になっていない可能性が高いため、言語化してコンセプトを設定しましょう。
ユーザー行動を考える
ユーザー行動を考えたことはありますか?自店に来店してくれるお客様がどのような悩みを持ち、どんな行動をとって、自店を見つけてくれるのか、ユーザー行動を考えることは非常に重要です。
ユーザー行動を図式化したものにカスタマージャーニーというものがあります。
ユーザーはどんな時に自店を知るのか、その時の気持ちは?悩みは?どんなメディアを見ている?などなどユーザー行動を認知してから来店するまでの旅を図式化したものです。
ユーザー行動を理解することでどんな施策を打つことが効果的なのか、どんなメッセージを届けることで心に響くのかを推測できます。
まずは、既存顧客に来店した経緯を聞いてみることもいいでしょう。
ユーザー行動を捉え、コンセプトや集客施策に落とし込んでいきましょう。
予約システムを整える
地方の美容室では予約システムを整えていない店舗も数多く存在しているように思います。
まだ手書きで十分だから。そんな声が聞こえてきそうですが、ユーザーはどう思っているのでしょうか。昨今ではスマホ普及率も80%以上となり、ほとんどの人がスマホを使い、ネットを使います。
また予約システム自体もかなり普及し、今やユーザーにとって当たり前に思っている人も多いです。そんな中、予約するのが電話では面倒臭い、予約システムを使っておらず予約がしづらいと思っているユーザーは多く存在しています。
ホットペッパービューティーアカデミーが2019年に発表した調査によると、全国の15~69歳の男女それぞれ6600人を対象とした調査を実施し、このうち女性の「美容室の予約方法」が「電話予約」36.6%に対して「ネット予約」が46.1%と逆転。初めて「ネット予約」が「電話予約」を上回ったというデータがあります。
この流れはこれからも加速していくでしょう。
予約システムを導入することで、WEB予約したいユーザーにとっても効果的に働きますし、実は美容室側も管理が楽になります。
WEBには疎いと敬遠している美容室も集客を効果的に行うために使うことをおすすめします。昨今では無料のものもありますので、検討してみましょう。
新規顧客を獲得するため5つの方法
ここからは新規顧客を獲得するための5つの方法についてご紹介します。
MEO対策
MEOはGoogleマップやGoogle検索上で表示されるもので、主に『エリア×美容室』などと調べた時に出てきます。
弊社の調べたところによると、『エリア×美容室』で上位表示される店舗は集客がうまくいっている傾向が非常に高いです。そのため確実に対策を行っておきたい施策になります。
ユーザーも店舗も無料で登録して使えるため確実に実施しましょう。
MEO対策については下記記事でも詳しく解説していますので、合わせてご覧ください。
SEO対策
SEOはGoogle検索で上位表示されるものです。『エリア×美容室』『エリア×施術メニュー』などユーザーが検索した時に上位表示されるようにホームページやブログを作ることで対策します。
上記でも記したように『エリア×美容室』などの検索で上位表示されることは集客において非常に重要です。
ホームページやブログを作る際に、キーワードを選定したり、適切なSEO対策(プログラムのコーディング)などを行わなければいけません。
昨今では無料のホームページ作成ツールや、月額数千円で使えるツール等もあるため、気軽に始めたいという人にはいいでしょう。
しかし、競合がひしめく中、適切にSEO対策されたホームページを作成するには業者に依頼した方がいいでしょう。
現状のホームページに課題を感じている、実際どのようなホームページを作成したらいいのかわからないという方は、一度LICTの無料相談にご相談ください。
SNSの活用
昨今では定番かつ、効果が高い施策としてSNSがあげられます。InstagramやTwitter、facebookなどを活用することで非常に集客効果が高くなります。
特にInstagramはユーザー数3300万人ほどで幅広い層にリーチすることが出来、画像や動画がメインコンテンツのため美容室との相性も非常にいいです。
新規集客には主にInstagramのリールが最も効果が高いため活用しましょう。
クーポンサイトの登録
クーポンサイト、ポータルサイトなどと呼ばれるサイトに登録をして集客をすることも美容室は非常に効果の高い施策となっています。
代表はホットペッパービューティーです。
特に開業初期など既存顧客がいない場合は、新規顧客に対して、リーチする強さとクーポンの強さを兼ね備えていますので、積極的に活用した方がいいでしょう。
基本的には有料プランとなりますが、競合があまりに多いエリア以外では費用対効果が高いことも知られています。
新規集客は集客の中でも非常にコストがかかることがほとんどですが、しっかりとリピートに繋げることで費用対効果を高めることが出来ます。
DMやチラシ
店舗型ビジネスである美容室はまだまだオフラインの紙媒体を使った集客も効果的です。特に非常に近隣のエリアに対して配布することが出来、コストも安くなることから予算が少ない店舗でも実施しやすい集客施策です。
時代はWEBの方が主流になっていますが、実行して効果的な施策を見つけるためにもDMやチラシという施策も打った方がいいでしょう。
弊社株式会社LICTでは、紙媒体のデザイン制作も行っておりますので、費用や内容など気になる方は下記記事をご覧ください。
新規集客の施策は様々ですが、幅広く行うことも重要ですので、まだ着手していない施策や実行しきれていない施策を実施してみましょう。
リピートしてもらうための4つの方法
美容室はリピート率が高ければ流行る美容室、潰れない美容室になる可能性が極めて高いです。ここでは美容室の顧客にリピートしてもらう4つの方法をご紹介します。
来店時に次回予約の声かけを行う
当たり前と思われるかもしれませんが、来店時に次回予約の声かけは非常に重要です。特にスタッフを雇っている店舗は教育という面もあることから確実に行えている店舗は少ないでしょう。
会計時のマニュアルを作ったり、マインドセットの教育を行うなど、必ず声かけをする仕組みづくりを行いましょう。
また次回予約を入れてもらいやすいように、公式LINEに登録や予約システムに登録してもらうことでもいいでしょう。
次回予約につながる流れを構築しましょう。
クーポンを配布する
ホットペッパービューティーもそうですが、クーポンは今でも大きな効果をもたらします。再来店の効果を高めるためにもクーポンを配布することは効果的です。
リピート化するためには2回目の来店、3回目の来店が重要です。回数が増すごとにリピート化する確率が高くなるからです。
公式LINEではクーポン機能も無料から使えるので、積極的に登録してもらうようにした方がいいでしょう。
クーポンを配布するにはセット品となるメニューから始めるのが効果的です。デトックスやトリートメント、ヘッドスパなど追加メニューを割引や無料にすることで単価を確保しながらリピート化を促すことが出来ますので、ぜひ実践してみてください。
定期的なメッセージを配信
既存顧客に定期的なメッセージを配信することも重要です。美容室に行かなくなる理由で多い理由は実は、『なんとなく』ということがあげられます。
これは他に美容室が気になったり、印象のある施術でなかったり、様々な理由があげられます。
それを解消するためにも定期的なメッセージを配信し、忘れられない店舗作り、いつも読みたくなる配信を心がけましょう。
これに関しても、LINEは非常に役立ちます。
おうちでの髪のお手入れ方法や皮膚トラブルの解消法など、悩みを解決するコンテンツと自店のメニューが解決できるというコンテンツを混ぜながら配信をしていくといいでしょう。
QSCの改善
店舗ビジネスにとって、Quality(質)、Service(サービス)、Crenliness(綺麗さ)はやはり基本となる部分で非常に重要です。
QSCを高めることで口コミの評価もよくなります。
弊社でも実店舗を経営していますが、QSCは常に心がけて指導しています。そのおかげで良い口コミが増えたことは非常に実感しています。
リピートしてくれる最大の理由は来店した時に良かったかということが重要ですので、QSCという基本項目も必ず改善を繰り返し、向上させていきましょう。
美容室の効果的な集客施策を実施しよう
美容室は競合も激化し、差別化や集客は非常に難しくなっている業界です。その中でも効果的な施策を実行しながら徐々に集客をしていくことでしか顧客は増えていきません。
集客できない理由を理解し、咀嚼し、自店に落とし込み出来ることから実行していきましょう。
下記記事では最新の集客施策をより具体的に解説している記事になりますので、合わせてご活用ください。