ホームページをリニューアルする目的と成功に導く進め方

当記事ではホームページをリニューアルする目的や成功に導く進め方についてご紹介します。また、起こりがちな注意点や確認事項等もお伝えしていきます。

現状のホームページに課題を感じてリニューアルを検討している企業は参考にご活用ください。

株式会社LICTでは、貴社が抱えるビジネス上の課題を分析したうえで、最適な集客施策をご提案いたします。ご提案から実行支援まで一気通貫して対応いたします。
ご提案内容にご納得いただいたうえで支援を実行いたしますので、お気軽に現状の課題をご相談ください。

この記事の目次

ホームページリニューアルの必要性

macにWebサイト

ホームページをリニューアルする必要性はどんな時なのか、なぜリニューアルしなければいけないのかをご紹介します。

デザインや見た目がコンセプトと違う

1つ目は、現在のホームページのデザインや見た目が古いなどが挙げられます。それに伴い事業のペルソナやコンセプトが変わってデザインを一新したい場合もあるでしょう。

特に5年以上ホームページをリニューアルしていない企業はよく起こりがちです。

最近ではスマホの普及率が80%以上ということもありスマホデザインに関してみづらいということも課題としてよく挙げられます。

昨今ではGoogleがSEO対策としてスマホデザインの最適化にも言及していますので非常に重要な部分となります。

ホームページの機能が足りない

企業が成長したり、必要なフォームの追加、コンテンツの拡充を行っていきたいと考えた時にホームページの機能が足りないということもあります。

単純にコンテンツ不足により、企業紹介のコーポレートサイト以外に新たに問い合わせを増やすためサービスサイトを設けることもあります。

常に企業は成長や変化を遂げて行くので、機能やコンテンツが足りなくなることは多い事例です。

目的とコンテンツが不一致になり届けたいユーザーに響かない

ホームページの目的とコンテンツがずれてしまうこともよくあるのが現状です。

wordpressなどCMSを導入してコンテンツを自社のスタッフが追加していたが、SEOの知識やWebマーケティングの知識が足りないことが原因で、届けたいユーザーに響かないコンテンツが量産されることもあります。

中小企業だとWebマーケティングの知識や管理体制が適切に整っていないことは起こりがちです。

届けたいユーザーに対して適切なメッセージを届けることはホームページの重要な役割ですのでコンセプトと合わせてリニューアルを検討すべきでしょう。

ホームページのアクセスや問い合わせが減った

ホームページのアクセスや問い合わせが減ることもよく起こります。Googleのアルゴリズムは常に変動しています。

>>参考:Googleの検索の仕組み

その結果、適切な運用が出来ていないと自然とアクセスも問い合わせも減ってしまうものです。Googleアルゴリズムは約4年に1回くらいの頻度で大きくアップデートしています。

サイト構造や内部のコーディング問題、ページスピードの最適化などGoogleのアルゴリズムに対応するためにリニューアルしてアクセスや問い合わせを維持、または増加させていくことは大きな必要性となります。

自社サイトを評価するための詳しい記事もありますので、合わせてご活用ください。

>>自社サイトを評価する方法【あなたのサイトは何点?】

ホームページリニューアルの目的とは

矢印

それではホームページリニューアルの目的はどんなものがあるのでしょうか。5つにまとめたものをご紹介していきます。

SEO対策を実施し自然検索も取り組む

1つ目はSEO対策を実施し、運用体制を整えることです。Web制作会社にはSEO対策をうたっている会社は多く存在しますが、適切に行えない会社も多く存在しています。

または、前回のホームページ制作で予算の関係で適切にSEO対策を講じられていないサイトもあるでしょう。

Googleで検索される80%は自然検索で表示されるため、SEO対策を行い運用を進めて行くことはコスト面でも売上面でも非常に大きな効果をもたらします。

特に、『会社名』や『エリア×業種』など基本的な検索で上位表示されることは重要です。またコーディングなどSEOの知見などがないとわからない部分も多く存在していますので、確認が必要です。

自社では判断できない場合、弊社でも無料診断を行っていますので、一度ご相談ください。

ペルソナやコンセプトを一新する

企業の成長や変化でペルソナやコンセプトが変わることはよくあることです。それに伴いホームページをリニューアルして適切なメッセージを届けることは重要です。

デザインやテキストなど、コンセプト次第で全く変わるものです。

自社のホームページが『なんか伝えたいメッセージと違う』ということは企業の成長と共に起こることは当然です。

またペルソナを適切に設定されていないとページごとに言っていることが違うというホームページもよく散見されます。

ホームページのコンセプトの『一新』や『統一』という意味でもリニューアルは効果的な解決策になります。

導線を改善しCVRを向上する

ホームページの導線を改善することでCVRを向上し売上UPに繋げたいという目的もあります。ホームページからいまいちお問い合わせが来ないということであれば、最適な導線に改善することで非常に高い効果が発揮できるかもしれません。

導線とは内容に沿った内部リンクは適切か、ユーザーが欲しいと思う箇所にCTAは設置できているか、CTAの文言は内容に合わせて適切に表記されているかなど多くの要素があります。

月に500PVや1000PVでも、リニューアルすることによって問い合わせにつながるホームページになることは十分ありえます。

アクセスはあるけど、売上に貢献していないということであれば、リニューアルは非常に効果的です。

CVRを改善する方法について下記記事でも詳しくご紹介していますので、合わせてご活用下さい。

>>WebサイトのCVRを改善する施策14選|分析方法から具体的な実践方法を解説

必要な機能や技術を取り入れる

予算や企業の変化により必要な機能や技術を取り入れるためにリニューアルするということもあります。

HTMLなどで作られたサイトからCMSを導入して、コンテンツの追加やメンテナンスを効率的に行いたいということや、フォームの増加や改善ということもあるでしょう。

新しい機能を取り入れることで、効率的にコンテンツを増やしたり、テストを行いながら運用体制を組むことが容易になることもあります。

ユーザーの使いやすさと管理のしやすさを向上させるためにリニューアルは効果的です。

ブランドイメージの向上

採用やブランディングといった目的に合わせてブランドイメージを向上することもあります。もっとペルソナに対して魅力的に見えるデザインやテキストにリニューアルすることでブランドイメージを向上することに繋がります。

昨今ではSNSも普及し、特徴をより尖らせることでブランドイメージがよくなることもあります。

企業のホームページというと、アンパイな言葉を使いがちですが、その結果どの企業も同じような言葉を並べるということになってしまいます。

本来であれば、ペルソナが違えば伝える言葉は変わるはずですが、当たり障りない言葉だけを並べて結局どの企業も同じように見えてしまっているのが現状ではないでしょうか。

社長が思っていることやユーザー対して本当に考え、選んだ言葉やデザインは非常に重要だと考えます。

尖らせて見る人が見たら嫌な気持ちになるというバズり目的だけのチョイスではなく、ブランドイメージの向上とユーザーの心に響く言葉やデザインを整えることが大きな差別化にもなります。

ホームページリニューアルの手順と進め方

how toの本と文房具

ここからはホームページリニューアルの手順と進め方についてご紹介していきます。ホームページのリニューアルを失敗しないためにも理解しておきましょう。

目的のすり合わせ

最初に行うことは目的のすり合わせです。企業が思うこととWebマーケティングの専門知識をもつ制作会社が一緒になって、リニューアル成功に導くためにも最も重要な部分となります。

ヒアリング

初めにヒアリングを行い、目的や思い、要望などの要件をお聞きします。リニューアルの成功とはクライアント企業がやって良かったと思えることです。

そう言った意味では、ヒアリングが最も重要と言ってもいいかもしれません。

現在のホームページの課題、目的達成への乖離などを確認し、ホームページリニューアルで解決できそうかということをヒアリングいたします。

課題設定

ホームページにおいてはどの会社も様々な課題があるかと思いますが、リニューアルによってどんな課題を解決するのかを設定します。

その課題に対して、どのような企画やサイト設計が必要なのかが変わってきます。

ホームページをリニューアルすることで解決できるKPIを設定するために、課題の設定を行います。

Googleアナリティクスやサーチコンソールのなどの分析ツールで現状の数字を洗い出し、どの課題に対してアプローチするべきかを選定します。

企画立案

課題に対して、どのような企画を打つのかということを打ち合わせを進めながら決定していきます。

具体的に課題設定で出した課題に対して、どのくらいの期間がかかるのか、どのくらい数字を改善できるのかなどを推定し企画を立ち上げていきます。

目的のすり合わせのポイント

目的のすり合わせのポイントがいくつかありますので、ご紹介します。

  • クライアント企業と制作会社で一緒に考える
  • 曖昧な表現ばかりにならないように、言語化する
  • 定性的なものと、定量的なデータを可視化する
  • どの程度の改善できるかを出来るだけ定量化する
  • 要件定義をしっかり確認する

クライアント企業と制作会社で一緒に考える

商品や会社のカルチャーに対して深い知見があるクライアント企業側とWebマーケティングの知識を持ち合わせている制作会社で一緒になって、課題を解決できる企画を立案していくことが重要となります。

曖昧な表現ばかりにならないように、言語化する

デザインやニュアンス、ブランドイメージなど曖昧になりがちな表現がたくさんありますが、できる限り言語化して、双方が思うものを一定にすることが重要です。

真面目なイメージと言っても、そのイメージは人によって違います。

テキストの表現方法や、デザインなど頭で思っていることを出来るだけ可視化できるように言語化できるまで打ち合わせを重ねることが大事です。

定性的なものと、定量的なデータを可視化する

表現の言語化と通ずる部分もありますが、定量的なデータを可視化することも重要です。データは、思いやこうなったらいいという理想ではなく、現在のファクトを示します。このファクトに対して、どのような企画を打ち出すかを考えることがリニューアル成功の重要なポイントです。

どの程度の改善できるかを出来るだけ定量化する

改善できる数値や期限を定量化することも重要です。

ブランディングなど定量化することが難しい部分もありますが、制作前と後で社内にアンケートを実施し、点数評価してもらうなど出来るだけ定量化できないかを検討した方がいいでしょう。

要件定義をしっかり確認する

要件定義をまとめたものを確認しましょう。細かな点まで全てを把握することもたいへんではありますが、修正回数などの制限を設けている会社もあることからしっかりした確認を行う方がトラブルが少なく済みます。

要件定義を確認する上で特に注意すべき点は以下です。

  • 目的:どんな課題を解決したいか
  • 予算:予算内でやること、追加費用がかかること
  • スケジュール:納はいつまでか
  • システム:どんなシステムを構築するのか

細かな点はいくつもありますが、最低限上記の点は注意して確認しておきましょう。

制作・開発

ここまでで、企画が決定し、要件を定義したところで設計や制作、開発に入ります。

設計

企画したものを達成できるようなサイト設計、キーワード選定、コンテンツ設計、機能設計などを行います。

この段階で、ワイヤーフレームを作成し、コンテンツをどのように回遊するのか、導線は適切かなどを確認しながら具体的に作り出していきます。

デザイン・開発

ワイヤーフレームが完成し、設計が出来上がったらデザインやコーディングを進めていきます。

設計や要件定義をもとに、開発を進めます。

具体的にページが一つ一つ出来上がっていきますので、クライアント企業も見やすい形となります。ここでも何度かミーティングなどで確認を行いながら進めていきます。

コンテンツ制作

記事ページなどが必要な場合は記事ページのコンテンツも作り込んでいきます。CMSを導入している場合、デザイン等はすでに作られているものを用いて、コンテンツを作り込んでいきます。

キーワードやコンテンツの構成に気をつけながらSEOを意識したコンテンツ制作を行います。

確認

ここまで行い、実際の導線や誤字などをテストしてクライアント企業に最終確認を行います。ここまでも確認を挟みながら進めているはずなので、大きな変更点はないことが多いです。最終OKが出れば、リニューアルしたサイトを公開します。

制作・開発の注意点

制作・開発の注意点についてもご紹介します。

この段階での注意点は双方で定期的にミーティングや報告を行いながら進めて行くことです。どのくらいの粒度で報告やミーティングをするのかは要件定義の部分でも決めておきたいことですが、実際の現場では作り始めて気になった点も出てくるでしょう。

ミーティング自体も予算に組み込まれていることが多いですが、ミーティングが予算内だとできない場合にも、メールや進捗のURLを共有してもらいながら進めることで双方が納得して制作を進めることができます。

ホームページリニューアルの料金と期間

古そうな時計

ホームページをリニューアルする時の料金や期間はどれくらいかかるのかについても把握しておいた方がいいでしょう。

制作会社が出した見積書が適正なのか、その会社に依頼してもいいのかの参考になると思います。

例えば、ホームページ14ページをリニューアルしたいとします。

具体的なページは以下です。

  • トップページ
  • 新着記事一覧
  • 記事ページ
  • 会社の強みや特徴
  • サービス紹介一覧
  • サービス1詳細ページ
  • サービス2詳細ページ
  • サービス3詳細ページ
  • 会社概要
  • 企業理念
  • 採用情報
  • お問い合わせ
  • 特定商取引法による表記
  • 個人情報保護方針

このようなホームページをリニューアルしようとした時の例を見てみましょう。

ホームページ14ページの例

中小企業大企業
料金100〜200万円300〜500万円
期間3ヶ月6ヶ月

おおよそではありますが、表の通りの料金や期間がかかります。

これには設計から制作、テスト、状況によって戦略、調査などが入ってきます。

ざっくりとした内訳としては下記です。

1ページ単価戦略・設計その他
料金5万円30〜300万円30万円

*その他にはディレクション費やテスト等です。

一つの参考ということにはなりますが、見積書が適正なのかどうかを判断する際の参考にしてもらえればと思います。

ホームページをリニューアルしたいけど、どのように改善したらいいのかわからないという方は、一度LICTの無料相談にご相談ください。

ホームページリニューアル時の注意点

ここからはホームページリニューアル時の注意点についてご紹介します。初めてのホームページ制作とは違う注意点がいくつかあるので、参考にどうぞ。

完成まで公開できない

1つ目は完成まで公開できない点です。基本的にはリニューアルは3ヶ月程度の時間を要することが多いですが、完成までは既存のホームページを公開している状態になります。

変更した部分だけ適宜変更して行くとなると、作業が複雑になり、コスト高を及ぼします。そのため、基本的にはリニューアル完成後にホームページ全体が変更されるという形になります。

これにはシステム上の違い等もありますが、基本的には完成までリニューアルされないという認識を持っておくことが重要です。

サーバーやドメインはどうするか

リニューアルに伴い、サーバーやドメインは変更するのかどうかということが確認されます。また変更しない場合も、現在のサーバーやドメインを管理するためのログインなどの情報を持っているかは非常に重要な問題です。

これがなければ、現在のホームページを直接変更することもできないからです。

サーバーやドメインについての知識は基本的な知識だけで構いませんが、管理画面へのアカウント情報はすぐに確認できる状態にすることが重要です。

もしサーバーやドメインが変わる場合は既存のコンテンツの移行をするのに、必要以上のコストがかかる場合もあります。

コンテンツの移行は慎重に行わなければいけない作業ですので、いくつかの手順を踏んで移行して行く必要があります。

またシステムが変わる場合に関してもコンテンツ移行の方法は異なるため、リニューアル時には契約前に確認をしておきましょう。

コンテンツの移管

サーバーやドメインについての注意点もご紹介しましたが、コンテンツの移管については非常に重要です。

これまで書いてきたブログや新着情報など、どこまでのコンテンツを移管するかを決定しなければいけません。

もしも、コンテンツからアクセスがあるのであれば、移管する方向で考えるべきでしょう。これにはSEOなどの観点からこれまでのアクセスを引き継げるかどうかにも関わってくる問題です。

リニューアルしてアクセスが下がるケースもあり得るので、注意して進めましょう。

リニューアルしてもアクセス劇的に伸びない

最後の注意点は非常によくある誤解です。ホームページをリニューアルしたからと言ってアクセスは劇的に伸びるものではありません。

というのも、リニューアルはデザインやサイト設計などを変更するものだからです。当然内部SEOなど見えない部分のコーディングを改善しSEO評価を高めることで検索上位に表示されるようになり、アクセスが増えるケースはあります。

しかし、基本的にアクセスを伸ばす施策としては

  • SEOからの自然検索
  • SNSから流入
  • YouTubeからの流入
  • 広告からの流入
  • その他外部からの流入

という主に運用部分がメインです。

そのため、ホームページリニューアルの目的と言った部分をもう一度再認識し、リニューアルを進めて行く方が堅実です。

もし、アクセスを同時に集めたい場合はSEOを意識したコンテンツの追加や外部からの流入を合わせて検討するべきでしょう。

ホームページ制作の失敗事例をご紹介している記事もありますので、合わせてご活用ください。

>>【危険】ほとんどの会社が陥るホームページの失敗事例とその対策

ホームページリニューアル後にやるべきこと

次にホームページをリニューアルした後にやるべきことをご紹介します。

各種配信、SNSでの告知

ホームページをリニューアルしたら各媒体でリニューアルの旨を告知していきましょう。これによって取引先への認知や、SNSからの流入などを見込めます。

リニューアルしたホームページ内のメッセージや各情報を外部へ知らせることにも繋がります。

特に、ドメインが変更した場合にはホームページのURLが変わるので、SNS等のプロフィールにリンクを貼っている場合などはURLの変更をすることを忘れないようにしましょう。

リニューアル後の数値を分析する

ホームページリニューアル後、1〜3ヶ月程度が経ったら数値を分析しましょう。

アクセスやクリック率、CVR(コンバージョン率)やどのページがよくみられているのかなどを分析しましょう。

リニューアル前に掲げたKPIをどの程度達成できているのかを確認する意味でも非常に重要な要素です。

ホームページを公開したら最初にやるべき施策についても非常に基本的なものをご紹介している記事がありますので、合わせてご活用ください。

>>ホームページを公開したら最初にやるべき施策7選

ホームページリニューアル成功への鍵

ホームページリニューアルを成功させるために最も大事なことは目的を達成できそうかどうかということです。

これを実現するためにもまずは自社のホームページの課題を洗い出し、制作会社との契約前にしっかりとお互いのすり合わせを行うことが重要です。

弊社株式会社LICTでも無料相談を承っていますので、ぜひご活用下さい。ご依頼しない場合でも課題を明確にすることに役立ちます。ぜひ一度ご相談ください。

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