前から思っていた起業したばかりの人がとりあえず無料のものからマーケティングを始めることに思うことがあった。
具体的に言えば、SNSと無料ブログのこと。
YouTubeを頑張っているのであれば、無料であってもいいかもしれないが何を目的としているかということについてあまり深く認識している人が多くないと感じていました。
マーケティングの目的
そもそもマーケティングの目的はどのように捉えているだろうか。
もちろんほとんどの人が仕事の受注や来店等を考えているだろう。しかし、本当にそれを達成するために今やっている施策が正しいと思っているのかは改めて考えておくべき人もいるのではないだろうか。
マーケティングここでは集客のことという意味で話を進めていくが、集客といってもその方法は本当にたくさんある。
ブログでSEOを狙う、SNSでフォロワーを集める、チラシを配る、プレスリリースする、テレアポする、足を使って営業する、広告を打つ、色んな方法があるだろう。
しかも最終ゴールはほとんどの場合、売上を作るということだと思う。
この最終ゴールを達成するために、カスタマージャーニーを考えたり、ペルソナを考えたり、マイクロコンバージョンを考えるわけだ。
マーケティングの目的は売上を作り、利益をあげることだが、そこまでの経路を考えることを忘れてはいけないということをまず認識しておくべきだろう。
起業時の無料ブログ
ここまでの前提で私が一番疑問に思うことに関してホームページを作る予算がない、あるいは価値がどの程度あるのかがわからないから無料ブログを始めるという人だ。
大抵の場合、SNSも始める人も多いと思うが、その2つのメディアでの目的をしっかりと理解して行なっているのだろうか。
もし、無料ブログのみということであれば、それはビジネスとして無駄な努力になっているかもしれない。
というのも無料ブログの代表といえば、アメブロとはてなブログだと思うが、それを書くことによって、どのようにコンバージョン、つまり売上を作るところまで持っていくのだろうか。
無料ブログの場合、お問い合わせがなかったり、電話もどこからかければいいのかわからないというものをよく見る。
これは来店型の店舗であっても、ブログを読んで来店しました。というケースはそこまで多くはないのではないかと思う。
そもそもブログをSEOなどの知識があり検索上位に表示できる人は少ないだろう。そのため、ほとんど見られていないケースも多くもある。
元々どこかのメディアで人気を博し、指名検索されるほどであれば、話は別だが。
また仮に見てくれた人がいたとしてもその先どのようにお客様に繋げるかは考えているだろうか。
もし、はてなブログでアクセスがそこそこ集まっていて、LINE登録を促したり、SNSのDMに促したり、ホームページのLPに促しているのであれば、まだいい。
しかし、これさえもやっていないのであれば、おそらくその無料ブログからのコンバージョンは生まれないに等しいとも言えるだろう。
まずは自分がこんな状態に陥っていないかを確認してみよう。
無料ブログにその他のメディアを使えばいいのか
ここまでの話で無料ブログだけではほとんど意味がないということは理解できたと思う。
では無料ブログにLINEやホームページなどのリンクを貼ればそれでいいのかということを考えてみたいと思う。
そもそもブログで集客するということは簡単ではないということはやったことのある人であれば、理解できるだろう。
無料であれ、有料であれ、検索で上位表示させるにはそれなりの知識と時間と労力が必要になる。
そしてそこからさらにどのように記事を回遊させ、コンバージョンまで持っていくのかという考え、知識を理解し、実装し、テストしていかなければいけない。
無料ブログから他のメディアへとリンクを繋げればいいのかというとそれだけでもないということだ。
仮に他のメディアへと繋げたときに、お問い合わせフォームの最適化はやっているだろうか。カゴ落ちをしないような対策はできているだろうか。
また無料ブログからそもそもコンバージョンページへと誘導することが最適なのか、BtoBなどであれば、コーポレートサイトのトップページに飛ばした方が企業への理解が深まり、すぐにコンバージョンまでは行かずとも時間の経過とともに、コーポレートサイトの指名検索からすぐにお問い合わせという例も少なくない。
このように実は考えなければいけないことはたくさんあるし、やらなければいけないこともたくさんある。
それを創業時の忙しい時にやるというのは非常に難しく、効果が出るまで時間がかかることが多いということは認識するべきだろう。
起業時また起業前にやるべきこと
ではこれらの状況に陥っている人、あるいはこれらのことを考えていた人が何をするべきかという問いに対しては基本的には、オフラインを中心にして、並行してオンラインでマーケティングすべきだと思っている。
まずそもそも起業時の忙しい時には人、もの、金、認知度がない人が多いだろう。そんな時にわざわざ周りくどくwebマーケティングを中心にするというのはあまりに時間がかかり、キャッシュフローを悪くする可能性が高い。
予算が潤沢にあって、web広告をバンバン回していきつつ、分析や改善のノウハウを持ち合わせているのであれば、それも選択肢に入るかもしれないが、そういった企業は少ないのが現実だ。
それであれば、一件一件テレアポなり、飛び込み営業なり、チラシ配りなりオフラインの集客の方が価値が高いと思う。オフラインの方が悩みを直接聞くことも出来、改善や提案を出来るし、webと比べても短期的に考えればリーチでできる数も多いだろう。
仮に1000枚のチラシを配っていたら1000人以上にリーチできている訳でなおかつ、WEBに比べて内容をしっかり読み込んでくれる人も多いだろう。
これらの点において、いまだにオフラインの集客は価値が高い。価値が高いというのは売上になる可能性が高く、即効性があるからだ。
もちろん本当であれば、起業前からwebを中心にフォロワーを集めたり、ブログでコンテンツを増やし認知度あげたり、顔を広める意味でも色んな人に直接会いにいくということをした方がいい。
しかし、実際私もそうだったが、そこまでマーケティングを深く理解している人は少ないし出来ている人も少ない。
だからこそもし、起業してからあまり軌道に乗らず停滞している、あるいは起業したばかりの人はオフラインを中心に集客して行った方がいいだろう。
ただし、決してwebマーケティングをするなということではない。長期的に見ればwebを使った方が遥かに多くの人にリーチできるし、効率的にもなることは理解している人も多いだろう。
だからこそ、オフラインの集客をしつつ、オンラインでのコンテンツを少しづつ増やしていこうという話だ。
私が個人的にオススメなのは、wordpressで作ったブログかYouTubeだ。
これらの勉強をしつつ、実際にコンテンツを増やしていくことをお勧めする。これらはストック型の集客ツールになるからだ。
ここで一つポイントなのは適当なブログや動画を作るのではなく、数は少なくてもいいから自身の渾身のコンテンツを増やしていくことだ。
あなたの専門知識を一つの問題に対して、網羅的に情報を与え、ユーザーの真の悩みを解決できるような渾身のコンテンツだ。
よくありがちなのが毎日の結果報告や日記帳になっている人だが、それだと長期的なメリットはほとんどないし、自己満のコンテンツになり効果を発揮しない。
というのも時間の経過と共に、その情報が陳腐化してしまうからだ。もちろんどの情報にも陳腐化する要素は考えられるが、これがほぼリアルタイムの内容ではその賞味期限は非常に短くなってしまう。
見込み客の悩みを深く考え、表面的な悩みを網羅的な情報で解決しつつ、潜在的な悩みを解決できるコンテンツを作ることが最も重要なことだろう。
例えば、この記事であれば、起業時に無料のツールで集客をしている人への記事になっていることはお分かりいただけると思う。
では表面的な悩みはなんなのかといえば、集客をしたいからとりあえず、無料のツールで出来ることをやってみたけど、いまいちその効果があるかはわからないということだと思う。
そこについてはコンバージョンへの経路は理解しているのかという内容で言及している。
では、潜在的な悩みは何かということで言えば、価値ある集客の方法を知り、どのように取り組めばいいのかということだと思う。
それについては、オフラインを中心に足を動かして、営業しつつ、オンラインでは価値ある少数のコンテンツを投していくという提案をしている。
このように表面的に起こっている事実に対してや悩みと潜在的な願望や悩みに対してアプローチすることができる記事を書くことをオススメする。
先程も書いたようにストック型のwebコンテンツは長期的に使えるものだからこそ価値があるので、ユーザーの悩みを理解し、その悩みを解決してあげてさらにそのユーザーの人生にいい影響を与えるものを熱心に考え作っていこう。
1つのブログ記事に対して、数日から数週間あるいは数ヶ月かかってもいいだろう。逆にそのくらい考えたり、推敲を重ねて書いた方がいいかもしれない。
まとめ
このように起業時の集客を手当たり次第やっているというのを見直して、やることを整理しつつ、オフラインとオンラインの集客を実行してみてはいかがだろうか。
実際、私たちも飲食店を経営しているが、これは非常に意識して行なってきた。特に足元人口がいない田舎であれば、認知されるまでに相当な時間がかかる。具体的にいうなら、認知されるまでに2年ほどの月日が必要になると考えている。
そこまではひたすら今回の記事で紹介したことをひたすらやることに尽きるのではないかと思うので、ぜひ参考にしつつ、あなたのビジネスに役立てて貰えば幸いです。